僕が大人になる前に。

”モイ!”で始まり、”モイモイ!”で終わる、そんな日々。

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留学で人は変わらない?-留学の折り返しver.2-

どうもどうも、

イッチーです。

 

今回も

【留学の折り返し地点での振り返り】について書いていきたいと思います。

 

前回書いたように、

私がフィンランドのユバスキュラ大学に留学してからの5ヶ月。

そこで感じたことは、

【当たり前は無い】

【変わらない>変わる】

【人】

です。

 

前回の記事で、

【当たり前は無い】について書いたので、

 

今回は2つ目の【変わらない>変わる】についてです。

 

先に断っておくと、これから書くことは結構抽象的かつ「フィンランドで留学したから」というわけではないので、フィンランド関連について読みにきてくださった場合はご了承ください。ま、いないか(笑)また、過去のことについて話すときに、結構重い話になっているので、そこも心しておいてください。

 

さて、

 

変わらない>変わる

 

についてですが、

勘の良い人は分かるかと思いますが、これは「自分自身の性格や身の回りの環境」についてです。

 

結論から先に話すと、

自分の要素の中で変わらない事の方が多かった。

ということです。

留学によって変われる新しい自分を期待して、色々と工夫していたつもり。

で、いました。

 

 

留学当初、僕は自分が留学によって変えたい、なりたい自分を想像していました。

・英語が話せるように。議論ができるくらい使いこなせるように。

・いつも臆病で新しい事に挑戦できない自分を変えたい。

・自尊心が低い、上っ面だけの戯言を言うのを辞めたい。本当の自信をつけたい。

・帰国した後に、この目標を達成したいとなるような「目標」や「興味」のあるものを見つけて帰りたい。

・甘えを捨てたい。自分に言い訳せずに、継続できるような人になりたい。

・留学している間に何か結果を残して帰りたい。

 

多分あげたらキリがありませんが、大きく分けるとこれぐらいになります。

 

そして実際、5か月留学してみて。

・英語の能力は上がってはいるけど、全然聞き取れない時もある。更に、ディスカッションのような論理的かつ根拠を提示しながら話すことなんてできない。

・何かに対して挑戦するという敷居は下がった。それによって、新しい環境に飛び込むことを恐れるのが減った。ただ、その変化の差も微々たるもので、自分の快適な状況から抜け切れていない。

・相変わらず、自尊心が低く、プライドが高いだけで(これが一番厄介)、外面だけ良くしようとして振舞っている。肝心の中身は何一つ変わっていない。

・スポーツ現在の日本や世界の問題に対して、こうしたい、こう動かしたい、という目標はある。でも、そのために何かしているかと言われたら、直結してないことや関連していないような活動をしていることの方が多い。帰国後も、自分の進路をどうするか決めきれないでいる。

・継続できていたのも10日、良くて1ヶ月。興味の方向が変わったり、今は必要ないと言い訳して、途中でやらなくなった自分を美化している。

・何かを残したかと言われて、胸を張って出した結果が無い。

 

全てに於いて、批判的に書いているようにみえますが、これが現実だと実感しています。

留学の際に、期待していたものは5か月してふたを開けてみれば「変わったこと」よりも「変わらないこと」の方が多いのです。

 

 

トビタテ!という奨学金をもらっている以上、自分が金沢大学の派遣留学生の1人として現大学に身を置いている以上、何かしたいという強い衝動にかられます。周りの人たちと比べる事はしなくても良いと頭では分かっていても、勝手に比べて、やるせなさを感じ、プレッシャーとなり自分を追い込んでしまうこともあります。

元々英語が得意ではないという言い訳や、話すときはきれいな文法で話さなきゃいけない、という良くない思考が頭を占領し、最初の頃は話そうとすることを止めてさえいました。

できるだけ、分かった「ように」、短い言葉で、必要な時だけ。

と、自分を繕って。

今思えば、留学に来てまでそんなことをしている自分がとても恥ずかしく思えるような行動をとっていました。

自分が掲げた日本のスポーツ振興やその先の目標に対して、何ら活動せずに「大きな問題だな」「自分に解決策なんて見つかるのか」なんて、半ばやる前から諦めたように考えて行動していました。その結果は至極当然何も残るはずがありません。

 

それを考えていたのは、10.11月のことで、今では、12月の長い冬休みや年末年始の素敵な巡りあわせを通じて、このように悲観的に考えることは無くなりました。

1つ1つ、自分が何をしたいのか、どうなりたいのかをノートに書き出し可視化することで、5月までの中期的な目標、1・2月半ばまでの短期的目標も明確にすることができました。トビタテ!の新たなつながりも増えました。それによって、その人たちに帰国後胸を張って会えるように、成長した姿を見せられるように、驚かせられるような存在になるために、自分のできることをやっていきたいなと思いました。そんなふうに思わせてくれた、出会いや彼ら自身に感謝したいです。これもまた、紹介できたらと思います。

 

 

ただ、「1つだけ」どうしても変えられなかった事があります。長く長く、抱えていた自分の中の一番の問題だと認識している事。

 

 

自分の性格

 

 

本当は臆病で、悲観的で、何事も石橋をたたいて完全に安全じゃない限り渡らないようなリスク回避型の人間でした。そして非常に人の思考や視線を気にして、今相手にどう思われているか、見られているかを気にする「自分の主張、ほぼ無いんじゃないか人間」。

そんな自分が本当に嫌いでした。良いところもあるはずだし、そこだけ見つめればいいのに、悪いところばかり気になってしまう。そしてそこからくる自己嫌悪・自尊心の低さ。

 

これを話すと、友達によく言われるのが

「え、自信あるように見えるけど。」

「自分の意見持ってるし、しっかりしてると思うけどね。」

「前向きに挑戦しているようにみえるよ。大丈夫だって。」

周りから見たら、自分は自信があって、何かに対して頑張っている人。前向きで、何か目的をもって楽しそうにしている人。

けど。そうじゃない。

実際は、その逆のことが多い。それを隠すために、自分を嘘で偽って、無理やりにでも自信があるように見せる。前向きで何かに頑張っているように見せる。外側だけの人間で、中身は何もない。

もちろんそういう自分を演じることによって、多少なりとも、前向きに楽しく、自信をもって行動することはできます。

ただ、心から自分がそう思えていない。偽っているんだと心のどこかで思い、それが心のもやとなり、いつの間にか理想の自分が消えてなくなる。

そんな毎日の繰り返しで、留学した5ヶ月のうちに結局変わりませんでした。

 

それも当然のことかもしれません。今思えば、この自己嫌悪や自尊心の低さ、周りを気にする性格は中学生の時に始まったことです。

 

 

 

 

 

「虐め」を受けました。

仲の良かった友達と、遊ぶことも会話することもできなくなり、クラスメイトや部活仲間も遠ざかっていくように。あんなに仲の良かった友達が、虐めている人と関係のない人までもが自分から距離をとることは目に見えて分かりました。本人たちはそんな気が無くても。そこから、人を信用するのに時間がかかり、人の思考を気にするようになりました。

この話をすると、「虐め」も1年後、10年後とみたら、大したこと無くなるよって言われます。そういった話もよく聞きます。学校だけが自分の居場所じゃないよって。

確かにそうかもしれません。

私のこの酷い経験は親によって救われ、今ではこうやって誰かに話せるようにもなりました。傍から見たら軽度的には中学時代にそこまで思いつめる事でもないかもしれません。靴を隠されたわけでも、水をかけられた経験も無かったから。現在になって、あの時の経験があるから、今の自分があるんだ。幸せな自分がいる。と肯定もできます。

 

ただ、その時に感じた、「人に」対する「恐怖」や、「利己的な考え方をする人」に対する「猜疑心」は決して拭うことができません。それは、シミついてしまっていて、もう自分の身体の一部となってしまっているからです。

 

この人は本当に信頼しているのか

いつか手のひらを反すんじゃないか

何でこんなに仲良くしてくれるのだろう

 

思わなくてもいいような事だけが、頭の中を駆け巡る時もあります。

その考えは無くならず悩んでいましたが、そこで「心理学」と出逢い、考え方が変わり始めました。

どのようにしたら、自分の考え方が変わるか。

 

もっと、人と仲良くなれる方法はないのか。

試行錯誤していくうちに、段々と人に対する不信感は薄れていきましたが、それでもやっぱり「シミ」は拭えませんでした。

 

その「シミ」を無くす好機だと、感じた留学。自分を変えたいと思った留学。

けれど、結局は留学中も改善されることはあまりなく、そのことで友達を信じることができずにいたこともありました。友達は、悪い考えなど決して持っているはずもないのに。

自分のこの感情を吐露してそれでも尚、仲良くしてくれていた友達には本当に感謝したいです。まだ、留学終わってないですけど(笑)書いているだけでも、泣きそう。

自分の気持ちを友達に正直に打ち明けたことで、現在は不信感は無く、楽しく生活しています。自分の気持ちも整理もできたからでしょうか。

 

 

しかし、いつまたこの灰色の靄がかかる不信感のような気持ちが出てくるのかと思うと、少し不安でもあります。

 

 

ただ、そんな弱音だけ吐いてられません。

自分がこの留学と引き換えに手放してきたモノやコト・時間を考えると、頑張らないとなと再認識できます。

 

そう強く思えたのは、新年という節目を迎えられたこと。トビタテ!の仲間と顔を見て話せたことのお陰かなと思っています。それが今、一番の原動力になっています。そして何よりも、家族や親せきなど応援してくれている人たちのために頑張ろうと思います。

 

そのために、あまり仲良くできないこの自分の性格も一緒に引き連れて頑張ろうと思います。

無理に性格全部を変えて新しい自分になるというよりも、そういう弱い自分もいるんだと認識して向き合って、対処することもしてみたいと思います。

 

変える(反らす)のではなく、向き合ってみる

 

 

残りの留学生活は、そこにフォーカスしてちょっと頑張ってみようと思います。

 

最後に、僕が最近であった好きな言葉を紹介して終わります。

 

”人間が想像できることは、人間が必ず実現できる”

-ジュール・ヴェルヌ-

 

また、ウォルトディズニーさんも同じような意味の言葉を残しています。

 

”If you can dream it, you can do it.”

-Walt Disney-

 

自分が考えたこと、想像できたことは必ず実現できます。自分が前に進もうとする限り。

実現させていきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

今回は、「変わらない>変わる」について書きました。

前回と同様、超個人的な話でしたが、これを見て

誰にでも悩みはあるんだな、思っていること似ているな、と思ってもらったり

逆に、私こういうことで悩んでるのに、この人はこんなことで悩んでいるんだ、なら、私はもっと頑張れるな。と、自分の土台の一部にしてもらえたらと思います。

留学という数か月・数年間で、性格や自分を180度がらりと変えることは難しいかもしれませんが、少なくとも日本ではないところで生活するということは価値観を揺さぶられます。そして自分の敏感な部分と向き合うことができ、自分を大切にできる時間でもあります。これから留学に行く人、行こうか迷っている人は楽しみにしていてください。

すでに行ったことある人とか、ナウの人はこんなにダークな一面を持つ人も頑張っているんだな、と流し読み程度で読んでもらえたら嬉しいです。(最後に言うなやって感じですけど(笑)。)

 

次回は、「人」についてです。

もう少しライトに書こうかな。

 

 

 

それでは!

Moi moi !

 

 

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