僕が大人になる前に。

”モイ!”で始まり、”モイモイ!”で終わる、そんな日々。

今を楽しく!フィンランドのことから、コーヒーやスポーツのことまでなんでも!

ヒトに支えられつつ、生きてる。-留学での折り返しver.3-

どうもどうも、

イッチーです。

 

今回は【留学の折り返し地点での振り返り】の3つ目を書きたいと思います。

 

テーマは

【人】です。

 

この5ヶ月間。

本当に「感謝」という言葉が似合うような生活をしてきました。

旅行に沢山行ったり、自分のしたい授業も沢山受講したり、自由な時間を本当に自由に使ったり、日本ではできないような経験を両手では抱えきれないほどしてきました。

しかし、それだけが留学生活のすべてではありません。

 

インスタグラムやFacebookの写真や活動報告は、そんな苦しい事ではなく、楽しい一面を切り取って投稿していることが多いです。

しかし、そんなに気分が跳ね上がるだけの留学生活。な、はずがありません。

正直言って苦しいこと、自分では思いもしないような悩みに対処しなければならない時もあります。

そっちの方が多かったかなって思うくらいです。

 

慣れない海外での長期生活。

今までしたことのないフラットメイトとの共同生活。

パーティービルディングと言われ、金曜と土曜になると朝2時まで騒いでいる魔のアパートでの生活。

日本人は自分一人だけで、アジア人だと3人だけという疎外感漂った中での授業。

自由な時間がありすぎたことによる逆に何すれば良いか分からない案件。

実践活動が思ったようにうまくいかず、どうしようも行かない時期が続く。それでも、授業と課題は増えていくばかり。

 

更にそれに追い打ちをかけるように起こる日照時間の減少。

元々、日本海側に住んでいて、曇りの日の多さには慣れていましたが、それでも環境が変わるとやはりうまく適応できないときもありました。

 

その天気の影響なのか、何回も喉と鼻の調子が悪くなり体調不良も長引きました。

 

そんな時に、一番の支えになってくれたのは

自分の周りにいる沢山の「人」でした。

 

日本にいる家族や親せきから「留学頑張ってきなよ」と

背中を押してもらったことが、今まで自分が頑張って来れた原動力の1つだなと思います。

8月最初の、英語のクラス。

元々英語はそんなに得意でも好きでもないから、自信が無かった。特に話すことに関しては。

周りのヨーロッパの学生の実力に圧倒され、自分は何を留学前にやってきたのだろうと絶望しました。積極的に話しかけてみようも、英語がすぐに出てこない。質問したとしても、気の利いた言葉もかけられず、1言、2言で会話は終わる。

このままだったら、自分の思い描いてた10ヶ月後の自分になんてなれるはずがない。

そういうふうに、負の思考ループに陥り、誰かに相談したい気持ちは強くありました。けれど、生来プライドだけは無駄に高く負けず嫌いだったため、弱音は吐きたくないと思っていました。親に友達にも、留学早々言えるはずもない。そもそも、8月は留学生はまだ大学に来ていない&クラスの人たちも初めましての人が多く、そんなこといきなり言う事もためらわれます。更に、海外の生活もこれが2回目であまり慣れておらず、もう不安しかありませんでした。

これから、うまくやっていけるのだろうか。病気にならないか。実践活動できるのか。

留学来たからには頑張らないと。みんなの期待に応えないと。留学行ったのに、そんなことしかできなかったんだ、そんな風に思われたくない。

色々考えました。色々勝手に悩みました。

 

本当に様々な不安はあったのですが、、、、、

僕のすごいところですね。

 

連日連夜ぐっすりは眠れる。(笑)

 

 

そんな時に、自分に力をくれた1枚のポストカードがあります。

母から留学前に最後、激励と共にもらったものです。

 

「頑張れなんて言わない。楽しんでおいで!

 ちゃんと寝ること、食べること、それだけが心配です。

 すてきな留学生活になりますように。」

 

傍から見たら、なんてことの無い言葉かもしれません。

ただ、

 

 

誰よりも不安なはずなのに、誰よりも迷惑をかけているはずなのに、

誰よりも背中を押して、誰よりも応援してくれている

 

そんな家族から

 

頑張れ

 

ではなく

 

楽しんでおいで

 

そう言ってもらえた。

頑張らなくていい。

無理して、頑張らなくていい。

そんなこと、だれも望んでない。

とにかく今は楽しめばいい。

バイトも一人の大学生活も、車の運転だって一緒。

慣れれば何てことない。

何か好きなことをしている時は、クッキ―2枚がお昼でも平気で、そんなに寝なくても生活できちゃう。面倒だったら、何も食べなくてもいい。

そんな性格を見抜いていたからの心配だと思います。私生活の悪さをすっかり見抜かれていますね(笑)

 

言葉による力。言霊ということばが存在するように、そのカードの「ことば」によってその時は本当に救われたなと思います。

また、親に借りができてしまいました。当の本人はそんな気なんてさらさらないと思いますけど。(笑)

 

 

月日が経つにつれ、8月の大きすぎる不安や悩みは小さくなっていきました。

それでも、英語でうまく自分の気持ちを伝えられずに、実践活動や授業のディスカッションも進んでいかないことも多くありました。

 

 

そんな時に支えてくれたのが

「日本人の方々」

「ホストファミリー」

の存在です。

 

今年のユバスキュラ大学の日本人留学生は15人くらいいます。例年と比較しても多い方で、英語のクラスにも若干名いました。

その日本人の友人には本当に支えられた事が多いなと思います。遊んだり、旅行に行ったり、時にはフィンランド人と混ざって誕生日会をしたりと多くの時間を共にしました。更には、バドミントンやバスケ、アルティメット、フットサルなどのスポーツにも誘ったら来てくれて一緒に楽しみました。

また、フィンランド語を本気で学んでいる友人と切磋琢磨して自分たちの覚えた単語を面白おかしく言い合ったりもしました。(トッタカイ=もちろん! ノニーン=用途多彩すぎて訳すの無理(笑) カナ=チキン etc...)

今思えば、一人ではできないような事が多く、留学の友人がいなかったらもっと何をしていいか分からない時間が多く、悩んだり迷っていただろうなと思います。

もちろん、海外の留学生とも仲は良いし、ご飯にも行きます。フィンランド人と日本語とフィンランド語を教え合って、遊んだりもします。それでも、私はやはり日本人。日本語で自分の本音をぶつけたり、思ったことをまっすぐ言えるという環境には正直すごく心地よさも感じました。それは、留学して多言語の中で生活していたから改めて気づくことだったのかもしれません。

また、友人だけでなく、現地で生活していたり、正規の学生として研究や留学している日本人の方々にもお世話になりました。

家に呼んでいただいて、学生生活だけしていたら絶対に関わらないような方々と交流できたり、時には自分の留学やこれからの悩みについて相談をしたりと、多岐にわたります。

フィンランドにいるトビタテ!の人ともたまに連絡を取り合ったり、会ったりすることで、自分の目標を見つめなおす契機にもなりました。

8月下旬に行ったタイバルコスキでの、フィンランドの自然・文化・人との壮大な体験。その時にも、その機会をつなげてくれた友人やそこに住んでいらっしゃる日本人の方との貴重な出会いもあり、良い意味で考えの変わる出会い、出来事を経験できました。

 

本当にたくさんの素敵な人と関わってくることができたなと思います。

自分は、一人では生きていけません。(タイトルに書いてあるように大人じゃないからかなぁ(笑))特に、誰かと一緒にいて、話していたり、笑っていることの方が好きな性格だからなおさら。

そんな時に、本当に「支え」に。自分の活力になりました。

関わってくれた人たちには「支え」たとか活力になったというような意識は恐らくないと思いますが、自分の中では大きな支えでした。アパートで1人になると本当に実感します。今日、1日楽しかったな、また、明日も頑張ろう、と。

 

この感謝を帰国までに伝えられたらと思います。

 

そして「ホストファミリー」。

ユバスキュラ大学にはフレンドシップファミリー制度があり、申し込んで運が良ければホストファミリーと関わる中でフィンランドの文化を体験できるという、何とも粋な制度があります。

自分もそれに申し込み、幸運にもホストファミリーが見つかりました。

そのホストファミリーは両親と娘さんと1匹のワンちゃんの4家族です。

その家族は家に行くと必ず、おいしいご飯と食後のデザートとコーヒーで迎えてくれて、どこかのイベントに連れて行ってくれた時にはフィンランド語が分からないからと言って、自分が分からないであろう所は全て訳してくれます。彼らの仕事や私生活も忙しいはずなのに、週1回ぐらいのペースで会ってくれています(他の留学生と比較しても多いみたいです)。フィンランド語で頑張って話してみた時は、「もう、あなたはフィンランド人ね~。ようこそ~。」と、言ってくれ、いつも本当の家族の様に迎えいれてくれます。

 

 

 

 

かけがえのない出来事が1つ、ホストファミリーとの間にありました。

 

 

ある時、ホストファミリーから1冊の本をプレゼントしてもらいました。それは、日本語訳でも販売されている「マッティは今日も憂鬱」。しかし、私はこの本を数日前に、フィンランド人の性格が少しでも分かればいいなと思って購入しており、僕は正直にその本を持っていると伝えてしまいました。その時の、ホストマザーの悲しそうな顔は今でも忘れられません。

『やってしまった。』

そう思いました。じゃあ、これは私たちが読むわね。そう言いながら、ホストマザーは奥の本棚にしまってしまいました。何とも言えないもやもやを感じ、帰宅後すぐに「もしよければその本を思い出としてくれないか」と伝えました。ホストファミリーは了承してくれたものの、次に会ったときにはその本はくれませんでした。私自身ももう忘れたのかな、と思って、あまり気にしていませんでした。しかし、数週間経ってある時急に、

「あなたに渡したいものがあるの。」

そう言ってホストマザーは奥の本棚、あの時「マッティは今日も憂鬱」をしまった位置から、本を取り出しました。同じ形、色をしていたので、

「あ。やっぱりくれるんだ。前に渡そうとしてくれていた本。」

と、勘違いしていました。

そう思っていたら、見たことのない表紙。その本は、「マッティは今日も憂鬱」ではなくその続編「マッティ、旅に出る。」でした。ホストファミリーはわざわざ、続編を買ってきてくれていたのです。私が勘違いするように同じ場所に置き、あたかも前の本を渡すかのようにちょっとした小芝居を混ぜながら。その本を手にしたとき、本当に嬉しかったです。自分が同じ本を既に持っていて、それを伝えてしまったあの時、相手からは僕の気まずさがあふれた表情を恐らく感じとっていたと思います。わざわざ、続編を用意してプレゼントしてくれたのです。なんの記念日でも、誕生日でもないのに。。

喜ばしいことはそれだけでは終わりませんでした。帰ってから、早速本を読もうと、開けた1ページ目。

『あなたほどの親切で優しさに溢れた人と出会えて私たちは幸せです。素敵な出会いに感謝します。

-あなたの家族から-』

そこには筆記体の緩やかな曲線で書かれた優しいメッセージとみんなの名前がありました。私は留学に来て、この制度によってフィンランドの文化を体験している学生で、ただご飯を頂いて、遊びに来て帰るだけの学生。そんな自分を、家族の一員として思い、幸せな時間を共有してくれる。

そこにはただ只管に「愛情」が溢れていました。

本当に本当に嬉しかった、忘れることのない出来事の1つです。

 

 

この留学生活を何倍も温かく充実したものにできているのは、ホストファミリーの優しさによるものが大きいです。

最後に何か大きなサプライズを考えています。何にしようかな。

 

 

 

 

こうやって振り返っていくだけでも、沢山の「人」に関わり、支えられ、過ごすことができているなと思います。

本当に「感謝」という言葉で適切に表現できる、そんな5か月でした。

 

これからの5か月も、恐らく今までとは異なった悩みや課題に立ち向かわなければならないと思います。

けれど、それは今何かを頑張ろうとしている証拠。

自分の過去には無い何か新しい事に挑戦をしようとしている証拠。

 

楽しむことを優先しながら、頑張っていこうと思います。

これからは、ただ助けられるだけではなく、支えられるだけではなく、支えられる側にもなれたら良いなと思います。(できるかなとか思うけど)

 

新年を迎え、新学期に入り、今まで以上に力が入っている今現在です。

このままのモチベーションを維持したまま、アクティブに自分をさらけ出しながらやっていこうと思います!

 

次回は、最近やってしっくりきている勉強方法とかフレーミングについて話せていけたらと思います!

 

たのしむぞ~!!!

がんばるぞ~!!!

 

それでは!

Moi moi !

 

 

 

 

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